低血圧とは違って、高血圧は大きな病気に繋がる可能性があります。
  
  お酒やたばこなどは高血圧にとって多大な
  ダメージを与えてしまいます。
  
  高血圧の種類によっては
  運動を控えなければならないものもあります。


高血圧症とは

①高血圧症とは?
 
血圧とは血管の中の圧力で、高血圧症とは動脈に異常に高い圧がかかる状態で
 ほかっておくと色々な合併症を引き起こします。
現在治療中の患者数は約 700 万人、未治療の人を含めると約 3000 万人いるといわれています。
 
②高血圧症の原因
 
1. 本態性
以下の諸要因がなく遺伝素因によるとされており、高血圧の中で最も多いタイプです。
原因ははっきり分かっていません。
 
2. 腎実質性
腎機能が悪くなると血圧が高くなります。
 
3. 腎血管性
何らかの原因で腎動脈が狭窄すると、昇圧物質が分泌されて高血圧になります。
 
4. 内分泌性
甲状腺機能亢進症、原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫といった疾患では高血圧になります。
 
5. 心臓性
大動脈弁閉鎖不全症では高血圧になります。
 
③どんな症状か
 
高血圧症の症状は
頭痛 ( 後頭部から肩にかけての痛み ) 、肩凝り、耳鳴り、めまい、動悸、吐き気、手足のしびれ等です。

④ 高血圧症の合併症
 
高血圧症の合併症には血圧が高いことによるものと、動脈硬化によるものがあります
( 動脈硬化によるものは高脂血症の項を参照 ) 。
 
 
( 血圧が高いことによるもの )
 
1. 高血圧性
脳症著しい高血圧により脳浮腫が起こり、脳機能が一過性に低下します。
 
2. 脳出血
高血圧により脳血管が破れて、脳出血を起こします。
 
3. クモ膜下出血
高血圧により脳血管に動脈瘤が出来、破裂してクモ膜下出血を起こ します。
 
4. 心肥大・心不全
高血圧が長期間続くと心肥大が起こり、最後には心不全になります。虚血性心疾患も起こりやすくなります。
 
5. 腎硬化症
高血圧が続くと腎臓内の細い血管が堅くなり、最後には腎不全になります。
 
6. 大動脈解離
高血圧により血管壁が破れ、壁の中に血液が入り込みます。死亡率が高い病気です。
 
7. 脳梗塞 ( ラクナ )
脳の細い動脈が何か所もつまります。動脈硬化による場合は、太い血管がつまります。
 
⑤ 高血圧症の診断基準
 
 
収縮期血圧 (mmHg) 拡張期血圧 (mmHg)
 
正常
139 以下 かつ 89 以下
 
軽症高血圧 
140 ~ 159 または 90 ~ 99
 
中等症高血圧 
160 ~ 179 または 100 ~ 109
 
重症高血圧 
180 以上 または 110 以上 
 
 
血圧は精神的な影響を受けやすいので注意が必要です。
一度血圧が高くてもすぐには高血圧症とは診断せず、日を改めて安静な状態で測定する必要があります。
 
⑥高血圧症の治療方法
 
本態性高血圧症では非薬物療法を 3 か月間行った後に、治療不十分な場合には薬物療法を行います。
 
1. 減量
体重が多い場合は、理想体重になるように減量するようにしましょう。
 
2. 運動
週 5 日間 30 分間歩行、 1 日 1 万歩歩行を行いましょう。ただし、重症高血圧の場合は運動は禁止です。
 
3. アルコール制限
エタノールで 1 日 30ml( ビール 1 本、日本酒 1 合、ウィスキー水割りシングル 2 杯 ) 以内にしましょう。
 
4. 禁煙
禁煙を心がけましょう。
 
5. 減塩
1 日 6gr が目標です ( 日本人の平均の半分 ) 。
 
上記の非薬物療法で、軽症高血圧症なら 80% 以上が改善可能です。
ストレスを減らすことも大切です。治療不十分な場合は、薬物療法を行います。
薬物には、血管を拡張する薬、おしっこを出す薬、交感神経に緊張をとる薬などがあります。
 
⑦高血圧症によい運動
好ましい運動、有酸素運動をしましょう


有酸素運動とは運動負荷試験という運動時にどれぐらいの酸素を身体に取り入れることができるかというテストからATポイントという指標をだします。

このATポイントからだされた脈拍数が 120 拍とすると 120 拍以上の運動は無酸素運動という強度の強い糖質代謝の運動になります。
120 拍以下の運動は脂質代謝という強度のゆるい運動となります。

 
 どうして有酸素運動が効果的なの?
高血圧の場合、有酸素運動を行なうことで昇圧因子がへり、降圧因子が体内に増え、血圧が下がってきます。


運動の種目紹介と強さの目安

 運動の種類
 早歩きや、ゆっくりと泳ぐ水泳や水中歩行、ゆっくりとしたサイ クリングなどの有酸素運動、ストレッチ体操 。
 
運動の頻度
週3回 ( 1 回あたり 60 分で 200 ~ 300kcal のエネルギー消費を目標に) 
 
運動の強さ
最大運動強度の6 0 %・ATレベル脈拍の強度・年齢予測6 0 %脈拍数のいずれかで行なう。


重量物を持ち上げる筋力トレーニングは血圧を急激に上昇させるので高血圧の方には危険です。
高血圧の運動は一回あたりの運動消費エネルギーが少なく物足りなく感じます。
また、効果がでてくるまで長い期間が必要になります。
効果が現れないといやになってやめてしまうことが多いようです。
しかし、半年、 1 年と継続することで確実に効果は現れます。