筋肉は準備運動もなにもなせず急に動かし始めると
  脳と体の波長が合わず体に大きな負担を与えてしまいます。
  
  そうなると極度の筋肉痛になってしまいます。
  筋肉痛になりにくくするにはどうしたらかいいのでしょうか。


筋肉痛の基礎知識

・筋肉痛とは?
「筋肉痛」という言葉を聞いて、「激しい運動をした後で筋肉が痛くなることでしょ?」と思い浮かびますが
そもそも筋肉痛とはどのようなものでしょうか?
筋肉痛の原因や対処法を勉強する前に、まずは筋肉痛そのものについて勉強してみましょう。


筋肉痛は、筋肉を構成している「筋繊維」が傷つくことによって痛みを感じると言われていますが
じつは痛みを感じる神経は筋繊維には「届いていない」のです。

したがって、筋繊維が損傷を受けたとしても、理論上は痛みを感じることはないということです。


では、ズキズキする痛みはどこから来ているのでしょうか?
一説には、運動などによって筋肉の毛細血管内に疲労物質である「乳酸」が蓄積し
それが血行不良を引き起こすことによって痛みを感じるとされています。
つまり、「筋肉が損傷している」ではなく、「筋肉内に血行不良が起こっている」と考えた方がよさそうですね。


さらに、「筋肉の損傷が、回復過程で炎症を起こし、それが痛みとして感じられる」という説もあります。
じつは、筋肉痛のメカニズムに関しては、ハッキリとは解明されておらず、「血行不良だ!」とされる説もあれば、「回復過程の炎症だ!」とされる説もあります。
現在では、この「回復過程の炎症」が最も有力な説となっていますね。


また、若い人ほど運動から痛みを感じるまでの時間が「短い」とされており、年齢を重ねるほどに
痛みを感じるまでの時間が長くなると言われています。
30代以上になると、「2日後に痛みが出た…」なんてこともありますね。
「痛みの遅れ」は、「加齢の証」として笑い話になることもあります。


また、猛烈に激しい運動を一気に行うと、筋肉痛を通り越して「肉離れ」になることもあります。医学的には、「肉離れ」は「筋肉痛の先にあるもの」とされており、「筋肉痛」と「肉離れ」は、広い意味では同じ意味を持っているんですね。




・なぜ痛いの?
筋肉痛になると、なぜ「痛み」を伴うのでしょうか?
春先になると、運動部に入部した中学生や高校生が「ぎこちない歩き方」で帰宅している様子を見かけます。
どうやら、筋肉トレーニングなどで筋肉痛を起こしているんですね。
私も中学&高校時代は運動部に所属しており、特に中学校1年生の1学期は辛かったですね。
それまで本格的な運動をしていなかったため、1学期の間はずっと筋肉痛と戦っていた記憶があります。


さて、筋肉痛に伴う痛みは、一説には「炎症」とされています。
激しい運動をすると、当然ですが筋肉を構成している「筋繊維」が損傷するんですね。
その損傷から回復する過程において「炎症」が起こり、それが「痛み」として感じられるというものです。
しかし、このメカニズムもハッキリと解明されたわけではなく
疲労物質である「乳酸」が蓄積することによる「血行不良」という説もあるんですよ。


そもそも、痛みを感じる神経は、「筋繊維」にはつながっておらず、それを考えると
筋繊維が損傷していても痛くない」ということになってしまいます。
しかし、損傷を回復する過程において「炎症」が起こり、この炎症が筋繊維を包んでいる「筋膜」に到達すると、痛みを伴うとも言われています。

前述のように、痛みを感じる神経は、筋膜には達しているものの、筋繊維には到達していません。
したがって、筋繊維内の異常、このケースでは「炎症」ですが、これが筋膜に達することで
痛くなる」というのが、今のところ最も有力な説です。


しかし、まだまだ筋肉痛に関しては解明されていない部分が多く、「なぜ痛いのか?」をしっかりとした根拠で説明することは出来ません。
だからこそ、対処法や解消法にも様々な説があり、「あなたに合ったものは?」を探すことも大切なんですね。



・筋肉痛の原因
筋肉痛の原因について考えてみましょう。まず、筋肉痛は、日常生活にはない「激しい運動」をした後で発症します。
したがって、「運動」が大きなキーワードになることは間違いないでしょう。


日常生活の中で、定期的に運動をしている人であれば、「運動する」という行為が体にプログラミングされているため、それに耐えられるだけの筋肉がすでに備わっています。
しかし、普段ほとんど運動しない人の体には、「耐えられるだけの筋肉」と付ける必要がありませんので、その状態で運動をしてしまうと体がビックリしてしまうんですよ。


運動をしない人が急に運動をすると、「ありゃ!急に運動を始めたぞ!筋肉を動かさなきゃ!」となり、脳が筋肉に「動け!」と指令を出します。
しかし、いかんせん「普段は使っていない筋肉」です。急に運動すると、当然ですがその負荷に耐えられず、筋繊維の一部が「損傷」してしまいます。


一説には、損傷した部分が回復される過程で「炎症」を起こし、それが「痛み」となる、とされていますが、「乳酸」が溜まることによって「血行不良を起こしている」ともされています。
じつは、「痛みを伴うメカニズム」に関しては、いくつかの説が出されており、いまだ1つには絞られていないのです。
しかし、最も有力な説としては「回復過程で炎症を起こしているから」と言われており
現在ではこの説に対する大きな矛盾は見つかっていません。


このように、まだハッキリとした原因は見つかっていないのですが
どのような原因であれ、「運動」というキーワードが関わっていることは間違いありません。
要するに、「運動に耐えられるだけの筋肉を付ける」ことが大切であり、突き詰めるならば「運動不足こそ原因」と言えるかもしれませんね。




・心臓も筋肉痛になるの?
人間の心臓も筋肉で構成されています。「心筋」というものですね。ここで、「激しい運動をして心臓の筋肉に強い負荷をかけると、心臓も筋肉痛になるのかな?」という疑問が湧いてきます。
確かに、普段は全く意識していないものですが、気になる点ではあります。

しかし、現在の学説では、「心臓は筋肉痛にならない」と言われているんですね。確かに、激しいトレーニングをすると、心臓がバクバク鼓動するのは分かりますが、翌日に「心臓が痛い…
なんて話を聞いたことがありません。


じつは、「心臓は筋肉痛にならない」ということは分かっていても、そのメカニズムはまったく解明されていないのです。どんな偉い学者さんに聞いても「知らん!」と言われることでしょう。

しかし、一般的には「伸びた筋肉が、強い負荷で縮まると、筋肉痛が起こる」と言われています。これを考えると、心臓には「強い負荷で縮まる」という動作がありません。
バクバク動いているものの、心筋には「ビーン!」と伸びた状態もなければ、「ギュッ!」と縮められることもないのです。
これが、「心臓に筋肉痛がないメカニズム」とも言われているのですが、やはり詳しいことはまだ解明されていないんですね。


また、面白いことに、5歳までの子供にも筋肉痛がないと言われています。
よく考えればそうですね。小さな子供は毎日のように走り回っていますが
「筋肉痛で痛い…」と泣いている子供を見かけたことがありません。
一説には、「子供は走り回っているが、走る行為そのものは強い負荷ではない。
また、トレーニングと言えるほどの運動もしていない」となっているのですが
じつはこれもまだ医学的にハッキリと解明されておらず、「人体は不思議だ…」と思わざるを得ませんね。




・筋肉痛が回復すると…
「筋肉を付けるには激しいトレーニングが必要だ!」などと言われることがあります。
昔の保健体育の教科書にも、「筋肉に負荷をかけると、筋繊維が損傷する。
その時、回復過程で“超回復”が起こり、一時的に105%程度にまで回復する。
その結果、筋肉が強くなっていく」と書かれていましたね。
しかし、現在ではこの説は間違いだとされており、超回復を期待した筋トレは、むしろ逆効果だとされています。


筋肉が発達するメカニズムは、まだ完全に解明されたわけではありませんが
筋肉に負荷をかけると、筋繊維に損傷が起こります。
すると、体の防衛本能が働き、「今のままの筋肉量では損傷が起こってしまう。もう少し筋力を付けなければ…」と、脳が体に指令を送るんですね。
すると、食べ物などから摂取した「たんぱく質」などを活用して筋繊維を新たに作り出し、結果、筋肉が鍛えられていくという仕組みです。


したがって、「脳が指令を出して、新しく作り出される筋肉」には限界があり
それ以上のトレーニングをしても「意味がない」ということなんですよ。
昔のような超回復を期待したトレーニング法が、今ではほとんど見られなくなった背景には
そのような理由があるのです。


したがって、「早く筋肉を付けたい!もっと激しいトレーニングを!」というのは、現在の常識から大きく外れていることであり、そんなことをしても意味がないことを知っておきましょう。


しかし、急激なトレーニングをすると、体に筋肉がついたような感じがします。
筋トレ後に鏡を見ると、確かに体がわずかに「盛り上がっている」のです。
これは、「筋肉が強くなった」のではなく、筋トレによって筋肉が「腫れている」という状態です。
つまり、しばらくすると元通りに戻ってしまうんですね。
やはり、コツコツと毎日トレーニングを続けることこそ、筋トレの正しい方法と言えるでしょう。







筋肉痛になりやすい箇所

・筋肉痛が表れる場所は様々ですが、「筋肉痛が表れやすい場所」は人によって違うようです。
筋肉の付き方が人によって異なるように、筋肉痛の表れ方にも個人差があるんですね。


さて、筋肉痛が表れやすい場所の代表格として、「腕」や「肩」があります。
たとえば、引っ越しなどで重たい荷物を何回も運んだ次の日、腕や肩に痛みが走ることがありますよね。
普段から運動していない人であれば、日常生活に支障が出るほどの「ひどい痛み」に発展することもあります。


この場合、筋肉痛を予防する方法でもある「ストレッチ」をしっかりとやっておきましょう。
「今日は引っ越しだ!」というのであれば、十分なストレッチをしてやることで
多少の筋肉痛を防ぐことが出来るんですね。まず、右手をまっすぐ前に伸ばし
肘のあたりを左手で「はさみ」ます。それを、グイッと左方向に引っ張りましょう。
運動前のストレッチとしてよく見る動きですね。
肩に少し痛みを感じる程度にグイッと引っ張り、これを数回、両腕にやっておきます。
これで、肩のストレッチはOKですよ。

次に「腕」ですが、特に「手首」のあたりをブラブラさせて
ほぐして」おきましょう。また、重い荷物を持つ時は、「腕を曲げて持つ」のではなく、出来るだけ「腕を伸ばして持つ」という動作を心がけてください。
そもそも筋肉痛は、筋肉を「収縮」するときに発生しやすいと言われています。
つまり、腕を曲げて重い荷物を持つということは、「筋肉が収縮している状態で強い負荷がかかっている」ということですので、伸ばして持った方が筋肉への負荷を和らげることが出来るのです。


また、重い荷物を、腕を伸ばしながら持つと、体全体の重心が少し「後ろ」に傾くと思います。
こうすることで、「腰」への負担も和らげることが出来るんですね。





・「肩」や「背中」
筋肉痛が表れる場所は人によって様々ですが、「肩から背中にかけて」という場合も多いですね。
遠足やピクニックなどに行って、重いリュックサックなどを背負った次の日などは、肩から背中にかけてズキズキと痛みが走ることがあります。
人間の背中には、「背筋」という筋肉があります。
また、背中の上の左右にある「三角筋」などは、背中と肩をつなぐ大きな役割を持っています。
普段からこれらの部分の筋肉を鍛えているなら、運動で多少の負荷をかけても問題ありませんが
運動不足の人の場合、翌日以降に「ひどい痛み」を伴った筋肉痛が表れることもあります。
さらに、「肩」は日常生活でよく動かす場所であるだけに、「肩から背中にかけての痛み」は本当に辛いと言えるでしょう。


背中の筋肉痛は、「ジッとしていても痛いけど、動いても痛い」の「ダブルパンチ」であることが多いのです。
しかも、自分で湿布を貼りたくても、「手が届かない…」なんてこともありますね。


さて、肩や背中に負担をかけそうな運動をする前には、やはりストレッチをしておくことが大切です。
ストレッチは、筋肉痛予防で最も効果のある方法ですので、しっかりとストレッチをしておくことで、翌日以降の痛みを和らげることが出来るんですね。


まず、両手を上にあげて、「バンザイ」するような格好を作ります。そこからグイッと「後ろ」に体を曲げておきましょう。
また、「バンザイ」の状態から左右に体を曲げておく方法も有効です。
これを何回か繰り返すだけで、運動による筋繊維への負担をいくらか軽減することが出来ます。
また、運動後のストレッチも欠かせませんね。
ストレッチは、どうしても運動前だけやってしまうことが多いのですが、「運動後のストレッチ」も
その後の筋肉痛を予防する効果があることを知っておきましょう。





・「ふくらはぎ」など
学生の頃、特に中学校で運動部に入ったすぐ後で、「足の筋肉痛」に悩んだ人も多いはずです。
今の中学校の運動部では、昔ほどの「厳しい筋肉トレーニング」はないようですが
やはり本格的にトレーニングを始めた時の筋肉痛には辛いものがあります。


足の筋肉痛と聞くと、まず思い浮かぶのが「ふくらはぎ」ですが、「太もも」の筋肉痛も大変です。
私が中学校に入学した頃、すぐスポーツ部に入部したのですが、当時は、「1年は筋トレ!」が主流だったのです。
スポーツの種類に関係なく、1年生の1学期は筋トレばかりやらされました。
翌日の体育の授業の時など、運動部に入った全員が「ぎこちない走り方」をしていましたよ。


このように、足の筋肉痛の場合、「歩行」に支障が出ることもあります。
ひどい痛みを伴っていると、「がに股でゆっくりとしか歩けない…」なんてこともありますね。
しかし、足の筋肉痛は、背中などと比べると解消法がやりやすい場所でもあるのです。


まず、「ストレッチしやすい」ということですね。「アキレス腱」を伸ばしたり、開脚運動で股関節の「稼動域」を広げるなど、じつにたくさんの方法があります。
激しい運動をする前などは、ぜひこれらのストレッチで筋肉や関節をほぐしておきましょう。
また、運動後のストレッチも大切ですね。
たとえば、「短距離走」を繰り返し練習した後は、ゆっくりとランニングをすることで筋肉をスムーズに落ち着かせられます。
また、運動後に湿布などで「筋肉の熱を取る」という方法も有効です。
運動中の熱が筋肉内に溜まると、どうしても痛みがひどくなりますので、運動してすぐに冷やすことで、少しでも痛みを和らげることが出来るのです。


また、普段からランニングなどの運動をしている人は、負荷に「耐えられるだけの筋肉」を持っていますので
やはり「普段から少しずつ運動をする」ということが大切なのかもしれません。





筋肉痛の解消法

・消極的休息
筋肉痛の解消法には様々な種類がありますが、大きく分けて2つの方法に分類することが出来るんですね。
そこで、まずは「消極的休息」というものを勉強してみましょう。


「消極的休息」を簡単に説明すると、「治るまで静かに待つ」ということになります。
たとえば、「何もせずに寝て治す」という方法ですね。
筋肉痛の痛みのメカニズムは完全に解明されていませんが
最も有力な説は「筋繊維の損傷が回復する時に炎症を起こし、それが痛みとなる」というものです。
したがって、何もせずにジッとしていても、いずれは完治するのです。
しかし、社会人の方であれば、「筋肉痛なので休みます…」とは言えませんよね。
間違いなく上司から「ひんしゅく」を買ってしまうでしょう。
ですので、消極的休息でありながら、「痛みを和らげることも出来る方法」を知ることが大切なのです。


まずは「湿布」です。筋肉痛は、徐々に痛みがひどくなり、ピークを越えると今度は徐々に痛みが和らいでいきます。
痛みのピークを迎える前までは、出来るだけ「冷やす」という方法を実践しておきましょう。
「冷やすための湿布」などを使うと効果的ですね。
つまり、筋肉痛の初期の段階では、「完治よりも痛みを和らげる」という意味で、「冷やす」という方法が有効なのです。


そして、痛みのピークが過ぎたころに、今度は「温める」ことが効果的になってきます。
「温湿布」などを貼っておけば良いでしょう。
温めることで、血流量が上がり、完治までのスピードを速めることが出来ます。
しかも、痛みのピークを過ぎているため、「温めるあまり、痛みがひどくなった」ということもありません。


さらに、痛みのピークが過ぎた頃には、「入浴」という消極的休息も効果的ですよ。
低めに設定したお湯にジックリとつかって、体の芯から温まるようにしておきましょう。
こうすることで血流量も上がるため、「早く完治させる」が可能になるのです。




・積極的休息
筋肉痛の解消法は様々ですが、大きく分けると「消極的休息」と「積極的休息」に分かれます。
「消極的休息」とは、「何もせずにジッと治るのを待つ」という方法であり
また、何もしないだけでなく、「湿布などを貼って、痛みを和らげながら何もしない」という方法も消極的休息に分類されます。一方、消極的休息とは違い、適度な刺激を筋肉に与えてやることで、筋肉痛の完治を速めるという方法もあります。
これらの方法を「積極的休息」と呼んでおり、「荒療治」のように思えますが、正しいやり方を知っておくとこっちの方が完治まで速くなるケースもあるのです。


まず、積極的休息の方法として有名なのが「運動」ですね。
皆さんが学生の頃、運動部に所属していた人も多いと思いますが、「筋肉痛は動けば治る」という話を聞いたことはありませんか?これは、ウソではなく本当のことです。
適度な運動をしてやることで、体内の温度を上げ、血行を良くすることで「回復を促す」という方法です。
また、運動中は運動に意識が集中しているため、「筋肉痛の痛みを忘れている」ということもあります。スポーツ経験者ならこの感覚を分かって頂けることでしょう。

また、「マッサージ」も積極的休息に分類されます。痛みを感じるところを軽くマッサージしてやることで、回復を促すための血流量を確保し、完治までのスピードが上がるというものです。


ただし、積極的休息の場合、「やりすぎ」は禁物です。
たとえば、「運動していれば痛みがなくなる」と思うあまり
いつものように激しい運動をするのは考えものなんですね。
それ以上に筋繊維の損傷が激しくなり
最悪のケースで「肉離れ」、あるいは「筋断裂」なんてことにもなるのです。
こうなると、完治までに数週間~数カ月は必要になってきますので、あくまでも「軽い運動」にしておきましょう。
また、マッサージの場合も同じですね。
痛みを和らげたい気持ちは理解できますが、強くマッサージすると逆効果です。
「優しくさする」という程度のマッサージにしておきましょう。





足がつる原因栄養不足?
「足がつる」という症状は、突然足の筋肉が強い痛みとともに収縮・痙攣するもので
別名「こむら返り」とか医学用語では「筋クランプ」などとも呼ばれています。


ちなみに”こむら”とはふくらはぎにある腓腹筋(ひふくきん)という筋肉の事なのですが
首や足の裏、太もも、腹筋など色々な筋肉で同じように筋肉の痙攣が起こることがあります。

「足がつる」というのは腓腹筋が痙攣してしまう症状です
準備運動無しに急に筋肉に力を入れたり、眠っている時の姿勢などが原因で足がつることもありますが
今回はサプリメント研究室のテーマに沿って、足がつるという症状と栄養の関係に着目してみたいと思います。

ミネラルバランスの崩れで足がつる
人間の筋肉は収縮する時にナトリウムやカルシウム、カリウムやマグネシウムなどのミネラル成分が
その化学反応に参加してきます。


このため、汗をかくことによって体内のミネラル分が不足してしまったり、水分が不足して筋肉が十分な代謝を行えなくなると
神経が異常な興奮状態になり筋肉が痙攣を起こす可能性が高くなります。


特にスポーツ中に足がつるという症状は、筋肉の疲労に水分やミネラル分の不足が重なって起こる事が多いと言われています。


これらの事を考えると、運動中に足がつる事を防止するには、ミネラル分を含む飲み物・食べ物やサプリメントなどを十分に摂ること、さらに栄養が体の中で十分に循環するように
水分をしっかり補給する事が有効だと考えられます。

筋肉が痙攣した時の対処法
栄養を十分に摂っていても、足がつったり、体の筋肉が突然痙攣してしまう事があるかもしれません。


そんな時は痙攣した部分の筋肉を軽くさすったり、ゆっくりとストレッチさせて緊張をほぐす事で痛みを和らげることが出来るでしょう。


そして痙攣を起こしてからしばらくの間は、その筋肉に負荷がかかる運動は避けるようにした方が安全です。